自然とじゅくとワタシ

山口で生まれ、兵庫、東京、長野、そしてバンクーバーへ!しっかりした人々に囲まれ、30歳「夢見る夢子」なんとか今日も生きる。じゅく、接客、家族、フラダンス、自由なワークスタイル、バンクーバー、ワーホリ。

【はじまり②】23歳女子、新卒。将来独立希望で農業生産法人に入るが、挫折して退職

 

ひとつ前の話はコチラ↓ 

 

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理想は「安定」の生活

 

「安定」というと、公務員や銀行員など手堅い職業が浮かぶが、

私が求める「安定」は、会社が潰れても、食っていける力だった。

 

当時の採用担当者に「(畑の方じゃなくて)営業事務の方じゃなくていいの?」と心配そうに聞かれた。

私は二つ返事で、お願いします!と伝えた。

私の目標は、その会社で修行して、何らかの形で独立することだった。

事務では意味が無い。

畑のノウハウを学び、自分でやっていける事業の形を見つけるのだと。

 

 

周りは猛者ばかり、自分の甘さを思い知る。

 

私の周りは中途入社の

仕事の酸いも甘いも知った、本気で農業をやりにきた

「戦いにきた人」ばかり。

そして同様に新卒で入社した子も、

ガッツがあって、何を言われてもめげない子だった。

 

それに比べ、私は要領も悪く、立ち回りもうまくいかない。

そしてどこかで、「こんなもんでしょ」なノリで仕事と向き合っていた。

それなりに真面目だったが、真剣ではなかった。

 

「何に力を入れていいのか分からない…」

とつぶやくと、

「全部を全力でやれよ」

と返ってきた。

その通りだった。 

 

恥ずかしい。

情けない。

自分の傲慢さと無力さを噛みしめた日々。

 

 

リスクをとって、大規模農業? それは違うかも。

 

ある時、会社と繋がりのあった別の農家さんの畑に

チームで手伝いにいったとき。

大きな立派なトラクターを見て、値段を聞いて、驚いた。

 

 

うん千万円…

 

 

当時の会社が進めているのは、大規模農業。

あれほど大きなトラクターを購入しなくとも、

売上を考えれば、必要な投資は必ずある。

けれど、

私は大きなお金を動かして、

つまり、リスクをとって、独立がしたいの?

 

分からなかった。

でも、違う気がする。

私が欲しいのは

ただ、会社に頼らなくても、自分一人でも生きていける力。

 

 

「本当にここで働きたいの?」揺さぶられ、もう一度考える。

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繁忙期は、朝4時10分出社、夜7時半に退社。

仕事のストレスと労働時間が過酷さが重なり、

徐々に体が付いて行かなくなった。

頭も回らなくなってきた。

爪周りは整えるヒマがなく、土で真っ黒になっていく。

コンテナを運ぶときに当たるため、足がアザだらけになる。

疲れてお風呂の中で数時間、眠ってしまったり、

捨てる気力もなく、家にはゴミ袋がたまっていく。

 

 

繁忙期が過ぎたある日、唯一の女性の先輩社員と話した。

 

 

「とよは、本当にこの会社で働きたいの?」

「私は子どもがいなかったら…ここでは働いているかどうか…」

 

 

 

長野にきて、11か月。

退職することにした。

自分がどんな農業の形を求めていたか違いも分かったし、

体力的にも、ここで前向きに学び続けるのも無理。

 

 

襲われる「まずは3年」の呪い

 

退職にあたって、自分には社会的に価値もないなあと落ち込んだ。

まずは3年がんばろう。3年の中で自分の形を見つけよう。

誰かから「3年」という言葉が重くのしかかった。

この決断だけは、取りたくなかった。

大学を卒業した周りの友人は、まだ頑張って働いている。自分より過酷な環境でも。

 

けど、どうしようもなかった。

自分の代わりに誰かが苦しんでくれるわけではない。

苦しいのは自分だから。

 

家族や友人にも連絡し、

就活時代お世話になった先輩方に報告の電話をした。

 

 

私はどうしたいんだろう?

未来が見えないことに、漠然とした不安をもったまま、

一人部屋でぼんやりとしていた。

 

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