自然とじゅくとワタシ

ワーホリ@バンクーバー 31歳「夢見る夢子」。子ども向けオンライン学習カウンセリングをはじめる。彼おさるとの共同生活。

【高校数学】「チャート式」は使い始めるタイミングが大事。渡されたチャート式に悩む、高1女子の話を聴いて。

昔からチャート式は存在した。

チャート式は、いわゆる王道の数学参考書。レベルごとに4色あり、レベルの易しい順から、白・黄・青・赤。問題パターンの豊富さ、解説の丁寧さで定評。

 

 

10年以上前、私の通っていた地方の進学校では多くの生徒がチャート式をもっていた。文系は黄チャート。理系のコースは、青チャート。通っていた塾の先生の部屋の本棚にも、歴代のチャート式がずらり。私は結局文型科目に絞ったので、最後までチャート式とは縁が無かったが、とにかく「みんな持ってて当たり前」って感じのもの。

 

 

塾を始めて、再びチャート式と出会うが

 

そして現在。

私のじゅくに来る高校1年に上がったばかりの女子、黄チャートをカバンから出した。

学校の指定らしい。学校はベースの問題集としてチャート式を使っていくとのこと。

 

(ふーん、チャート式をベースにやるのか…)

 

その子、しばらくチャート式を解き始めるが、すぐ手が止まる。

解説を読み始てしばらくたつ、しかし手は動かない。

 

ふー、とため息をついて

「チャート式って、難しいんですよね…」

 

そして

(そりゃそうよね)

と、わたし。

 

良問のチャート式がなぜ、うまく機能しないか 

 

彼女は、もっと教科書レベルの基礎演習をもっとしたい。

だけど、チャート式だとその一歩、二歩上の問題がドンドンでてきてしまう。

 

彼女はマジメな生徒だし、頭も良い。解説もよく読む。私が説明するよりも、的確な解説を読ませた方がいいくらいだ。

なのに。うまく機能しない。

 

最終的に、(学校のレベルにもよるが)チャート式は普段の授業をマジメに聞くだけでは解けない。

一部の高度な問題は、授業や教科書に全く出ないこともある。

 

 

チャート式の落とし穴、使うタイミング

 

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上が問題、下が解説。重い…

 

あの厚さ。あの重さ。「勉強はやってなんぼだぞ」といわれているような、あの風貌。

 

数学が多少得意な子にも、チャート式はすすめないいや、「チャート式から始める」ことをすすめない チャート式の解説の多さは確かに良い。でも、それは「解説を解読できるレベルなら」「教科書レベルが楽勝なら」の話。どう?

 

 

思うに、チャート式の使うタイミングは

・教科書の応用問題レベルは、何も見なくてもスイスイ解けるレベル

・問題1つ1つ、もっと理解を深めたい

・テスト対策として、自分の頭にいろんな解き方をインストールしたい

 

ある程度勉強済みで、数学の波に乗っている時がいい。

 

チャート式を開いて、ウゲってなったら

 

チャート式でテンポよく進まないなら、もっと簡単な問題集からやろう。 

 

まずは、教科書同レベルの問題を探そう。

本屋には、残念ながら教科書レベルに特化した問題集は少ない。

基礎問ちょろ。あとはレベル2、レベル3と勝手にレベルが上がっていく。

 

 

チャートを始める前に!オススメ問題集 

私がこれはいい問題集だな~と思ったものを集めた。

 

↓基礎〜教科書応用問題レベルのドリル系。問題数めちゃ多い。解説も詳しい。一部の進学校で配られる。

 

↓基礎に特化した厚すぎないドリル系、全体の基礎を網羅するちょうどいい問題量とバランス。最初の基礎問は横にある解法の数字が変わっただけ。マネしよう!

まとめ。チャート式ができなくても、「数学無理〜」って思わないで

 

ネットで「数学 良問 問題集」とか検索すれば、チャート式は出てくる。

確かにいい参考書であり、問題集。

だけど、その効果は使いようだ。大事なのはタイミング。実際にチャート式を買って上手くいかず「自分が頭が良くないから、うまくいかない」と思うかもしれないが、それはちがうから!

 

チャート式に限らず、「まずは○○を買えばいい!」という言葉を鵜呑みにしないでね('ω')

 

 

 

 

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