自然とじゅくとワタシ

ワーホリ@バンクーバー 31歳「夢見る夢子」。子ども向けオンライン学習カウンセリングをはじめる。彼おさるとの共同生活。

【仕事観について】ホテルのハウスキーピング(客室清掃)の仕事視点から、お部屋に残ったゴミ問題を考えました。

じゅくの先生のみなみです。平日の昼間は派遣でいろんなところで仕事させてもらってます。

 

今日はめちゃ寒かったですね。もう石油ヒーターを付け始めました😨

 

 

今日はどろんぱ豆さんのとある記事で、感じたことをシェアします。

 

doronpa316.hatenablog.com

 

 

 

こちらのエントリーで話題にある、連泊中にあえて残されていたゴミの話。

行き届いた清掃をしている部屋だと思いきや、洗面台の上に開封済みの洗顔フォームのパウチがポツンとおいてあった。という。

ハウスキーパーが、部屋に残されたものは基本的には「お忘れ物」としてとっておくという職業規範にも触れてあり、感じるところがありました。

これまで何度かホテルのハウスキーピングをかじった経験により、
勝手な分析が頭に駆け巡り、いそいそと書き始めました。👇

 

 

結局、ゴミをゴミと判断できるのは泊まっているお客様だけ

わたしだったら、どうしたかしら…と。

連泊中の方の掃除は、ちょっと掃除の仕方が変わります。私の場合は、「置いてあるものは何も動かしてはならぬ」と叩き込まれていました。だからたとえそれが明らかにゴミに見えても、ゴミ箱にないのであれば、ゴミとカウントされない。カウントするための判断材料がそろってないということです。

「あのパッケージ大事にしてたのに!」

なんてこと99.9999%言われないと思いますけど、やっぱり捨てないが無難と。昔、ストッキングの中身をすでに抜き取った袋とかも、捨てなかったなあ。そのビニール、床に転がってたけど。

 

忘れ物の基準

お客様がお帰りになった時、さすがに上のようなパウチが残っていたら、ほっとして捨てると思います。連泊ルールがなくなったので…

 

ただ、こちらのエントリーにも書かれた通り、ハウスキーピングではあらゆるものを忘れ物としてとっておくよう指導されます。

「これ、明らかゴミでしょ?😅」と思うものでも。

 

例えば

  • 明らかに天気が晴れたから置いて帰っただろう、コンビニのビニール傘
  • 冷蔵庫に残っていた食べかけ、飲みかけの類
  • Onedayの使い捨てコンタクト(未使用も含め)
  • 未使用の使い捨て雑貨(ホテルの備品以外で、ティッシュなナプキンなど)
  • 友人・知人からの手紙やメッセージ(結婚式などで多い)
  • 走り書きのメモ

 

きっとゴミかなあという、どこかにぽいっと無造作に置かれていても、一応とっておきます。

(ものの質と量により捨てることも多い)

 

できるだけ先入観を捨てて、「もしかしたら、あとで必要になるのではないか?」という可能性が少しでもありそうなものは、なんでもとっておきます。

もう東京に帰る方の無料配布の軽井沢観光マップとかは、捨てちゃうと思いますけど…

 

ゴミっぽいものは、ゴミ箱の中に(もしくは近くに)あるとありがたい。

 

どろんぱ豆さんが記事の中で、

ごみっぽいものはゴミ箱におこう・・・とあり、

「それだとめっちゃありがたい!」 と思いました。

 

一見ゴミに見えても「もしかすると取りにくるのでは?」という思考がよぎると、考えることが増える→作業が増えます。自分で判断できないものは、相談する必要もあります。

 

だから、結局ゴミ箱の方へ集めてもらえると、ものすごくありがたいですよね。(とくに連泊の方となると)

 

ビンや缶などを出して置いていただくこともありがたいです。もしビンなど中に入っていても、最終的には全て仕分けするので中に入っていても問題はないことが多いですが、やっぱり分けていた方が後で楽です。

欲を言うと、 飲みかけのものは、洗面台に中身を捨ててもらえると助かります。空っぽだとすぐゴミと判断できますし、ゴミ箱の中身がビショビショの中、仕分けをしないといけないので。東京方面はもっと仕分けはゆるいのかな・・・?

 

なんかこう色々書くと、わがまま放題ですね😅できる範囲でいいんだと思います。

 

お手紙は嬉しい

 

お手紙はきっと嬉しいです。まあ、ハウスキーピングなので、お手紙自体は読んでそのままゴミ袋に直行する可能性は大ですが…でも気持ちはちゃんと受け取ってます。

 

真剣にハウスキーピングの仕事をしている人ほど、うれしいと思います。

 

ハウスキーピングはお客様と直接お会いすることもないですし、イマイチどれくらい役に立っているのかの実感がもちづらい仕事です。むしろ「髪の毛が落ちてた」とか、「細部が汚れている」とか、クレームの方が入りやすい部署だと思うので、余計だと思います。

 

どろんぱ豆さんはお手紙の横にお菓子をおくというお話があって、お手紙の横にお菓子があって「食べてください」とあったら、私だったらうれしくて、その日大切にしたい小さな幸せです。

 

 

余談①メモが欲しかったなあと思う件

 

ある部屋にはいると、部屋着がなぜかビニール袋にいれられている状態でした。通常、部屋着はリネン(シーツなど)と一緒に業者さんに出すので、別のスタッフの方がビニール袋からそれを出そうとしました。

 

「ウッ😞」

 

中身の匂いで、分かったそう。

どうやら部屋着の上に、吐いた痕跡があったのでした。(お食事中の方、すみません)

結局そのまま部屋着はビニール袋に戻し、処分することに。

 

「何か、メモに書いて欲しかったな・・・」

 

もちろん汚れたものを片付けるのが仕事なのですが、やっぱり事前に分かって処理できるものは処理したいですし、汚物は汚れや匂いだけでなく衛生面の処理もあるので、いろいろ考えちゃいます。

どうしても顔を合わせているフロントの人に言うのがはばかられれば、こっそり部屋にメモを残してくれれば大丈夫です。大抵、チェックアウトした後は、ハウスキーピングの人が一番最初に入ります。メモをみてこっそり処理しておくと思います。(↑のような件であれば)

 

余談② 中国の方の部屋の荒れ方がすごかった…

 

中国バブルがはじける何年も前の話です。

中国の方がチェックアウトされた部屋。ドアを開けると、ありとあらゆる種類の缶が、部屋のそこらじゅうに置かれていたことがありました。開封されて、ちょびっとだけ飲まれた状態で、みなほとんど中身がある状態でした。

きっと色々試してみたかったのでしょうか。

確かお風呂場かどこかに缶を集めて、どんどん中身を捨てた記憶があります。

 

ハウスキーピング以外でも、中国の方は日本に比べて、食事もトイレも「汚してなんぼ」みたいな所を感じて、なかなかカルチャーショックでした。

今は人々の意識も変わり、当時よりだいぶ改善されてるのではないかと思います。基本フレンドリーですし、禁止事項を伝えれば守ろうとしてくれます。

 

そんなこんなで。

 

ハウスキーピングのお仕事は時間との戦いで、いつもドキドキしながらやっていました。ただ、部屋に入るとそのお客様の人となりが分かります。

きっとシーツをすべて回収することをご存知なのか、全てシーツをはがしてまとめておいていたり、タオルも同様にまとめていたり、ゴミをゴミ箱付近にまとめてくださったり。

私も、逆にお客さんとして部屋を使う時は(ここを掃除する人がいるんだ)となんとなく思います。その心がけひとつが、自分の背筋をピンとさせるのかもしれません。

 

大変長文失礼しました。

おわり。

 

※どろんぱ豆さんのお話を勘違いしているところがあり、途中訂正しました!

 

★長野にきてから、今までの話(①~⑥まであります)

agrigirl618.hatenablog.com