自然とじゅくとワタシ

ワーホリ@バンクーバー 31歳「夢見る夢子」。子ども向けオンライン学習カウンセリングをはじめる。彼おさるとの共同生活。

【長野移住】縁と縁で、見知らぬ土地を楽しく生きていく。

じゅくの先生、みなみです。

 

1日の仕事内容が目まぐるしく変化してます。いろんなところに手伝いにいっていてます。今日はコーヒー屋(サンガコーヒー)の豆の手伝い。この前はドイツ人のソーセージ屋の手伝い。(←日本語がしゃべれない)昼間がヒマなので、駆り出されれば、どんどん駆り出されます。本業は学習塾運営ですが…なんとか暮らしています。人って会社とか組織とかににいなくても、高望みしなければなんとか暮らせるもんですね。

つい年末までは、主に日中軽井沢のホテルで働き、夜はじゅくでした。

 

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年始の蓼科いったよ! パノラマ。

 

 

 

ホテルで働く前は、派遣会社に登録して、時間が空く時に日雇いバイトで漬物工場へ。1ヶ月くらい。今も登録してます。じゅくだけでも、生活はできる。けど、結婚式や帰省の費用などかさみ、時間だけは大量にあるのでバイトでもするかと派遣会社を始めたわけです。

 

が、そんなある日。じゅくのために閉店時間後に場所をお借りしている御代田町(みよたまち)サンガコーヒーのボス、ゆかさん。

 

わたしがじゅく前にサンガの店内でダラダラしていたら

 

 

「あんた保険屋辞めて昼ヒマなんでしょ?ちょっと人足りないとこあるから働かない?」

 

「入れる時だけでいいし」

「7時〜朝食だけど」

え、冗談でしょ?朝7時の軽井沢って何時に家でるのよ。起きるのよ。軽井沢は家から25キロあります。車で飛ばして、35分。

遠いし早いし。

 

 

 

「ゆかさん」と言う魔女

 

ゆかさんは不思議な人。

いつも魔女みたいな格好。しっかりアイメイクに、丈の長い黒のワンピース。

 

この魔女の男らしさたら!

なんだかんだ、頼られるのはいやではないらしい。

7年前長野に越してきて知り合いもいないわたし、変な縁からそんなわたしを連れて不動産屋さんと一緒に御代田町のアパートの部屋をまわってもらい、「冬寒いから絶対コタツいるよ!」と、一緒にコタツも買う。ごはんもご馳走になる。「あのとき私もなんでこんな見ず知らずの小娘とアパート回ってんだろうとおもったよ」この話題は、今ではいい酒の肴。

 

慈悲深くもあり、ドライである。すこぶる現実的でもあり、時に「神からのお告げとか、そんなんと思っておけばいいんじゃない?」とかいったりする。適当であり、厳密である。常識的であり、非常識を否定しない。

わたしごときの小娘にも、人としての対応を絶対に怠らない人。「みなみ、こないだはありがとね!」と必ずサラリと言う。そして、すぐ自分の仕事にもどる。

 

なぞなコーヒー屋、サンガ。

 

 

 

自家焙煎のコーヒー豆やさん。普通じゃない。地元の人がフラリよっては、由無し事を行って試飲のコーヒーを飲んだり、豆を買ったりして帰る。 

 

油断しているとコーヒーをさっと出されるので、

「コーヒー代は・・・」

と聞くと、断られる。喫茶営業を取ってないので、試飲用のコーヒーをいつもサービスで出している。

 

来る人はだいたい常連さん。世間話に話に花が咲く咲く。

親の介護の息抜きだの、奥さんの扶養控除の制度が変わるだの、次の選挙はあいつが出るだの出ないからつまんないだの、子供が大学に遊びに行くようなもんなのに信じられないくらいお金がかかるだの、あの子いい子なんだけど嫁さんになりそうな人いないかね?だの、宝くじ当たったらどうするかだの、一億円が入ったって管理が大変だとか、一千万くらいは旦那にやるだの。

いろんな人がいろんな話をしにくる。なんだここ、集会所か。

 

ウェブサイトもなくて(昔のがある?)ネット注文もできないので、御代田にフラリと立ち寄った人だけがこのコーヒーと出会えるのだ。

コーヒーも美味しいよ! 日本人向きの軽めのコーヒー。

 

 

その、鷹揚さよ

 

そんな不思議な雰囲気にいざなわれ、結局新卒一年もせず農業の会社を辞めたわたしはフラリフラリ。

そんなわたしを「ほんっと辞めてよかったね!」「まあ、あんたよくここまで続けたわ」など笑い飛ばし「人生なんて暇つぶし」とか「起こったことには何かしら意味があるから、いい悪いもない」とか。

気が楽になる人、ゆか魔女。

 

 

 

話はもどる。

 

「ヒマなわけじゃないよ、ヒマなときは派遣で働いているさ」

「いやいや、あんたさ、漬物折ってるの勿体無いよ。接客もいろんなところでやってるわけだし、外国人きたって英語できないワケじゃないし、面白い人に会える仕事の方がいいじゃん。人と会う仕事の方が楽しいって、ほらいってごらんよ」

 

たしかに。

 

でもさ、軽井沢7時ってさ・・・

そのことがぐるぐる頭を駆け巡り、ふんわりやんわり数ヶ月ほどその話をスルーしてきたが。

「まあ話を聞くだけでも」なんとなく、わたしの中で働くことを観念した。

ただ、入れる時だけでいいってことだったので、話を聞きにいって、とどのつまり、年末までそこで日中は働かせていただくことになった。

結果的にここがいいホテルだった。でも、すごくいいホテルなのだ。働いている人もボスも、いい人。

 

 

まとめ、結局わたしはコネで生きてるよーなもんだ

 

またまたご縁ばなしで、失礼いたしますが。

 

やっぱりさ、見知らぬ土地に来て、何が大事かって。めんどうでもね。人と関わること。助けたり、助けられたりすること。人が仕事をもってきてくれるし、仕事をしてくれたりする。 

ちょっと損するくらいがちょうどいい。だれかに与えてるくらいがちょうどいい。めんどくさい他人の言動はは、「しょーがねえなあ」って、ゆるしてあげればいい。

ゆるした分だけ、相手のためじゃなく、自分が楽になるし。楽になると、ちょっと幸せな気分になれる。

 

 

こんなわたしはゆるゆるした生活だけど、今日も楽しいよ!

 

おわり!

 

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サンガからの秋の御代田の景色