両親と姉がバンクーバーから関空に帰る予定(10時間半の予定)が、6時間の遅延後、5時間のフライトの後、まさかの引き返して来た話。
みなみです。
昨日、今日は色々ありすぎました。
バンクーバーを訪れていた両親と姉が2時間前、無事名古屋空港に降りたったそうです。
彼らは昨日の関空行きの便で帰国するはずでした。
「みなみ、今まさかのバンクーバー」
両親の飛行機が関空へと飛び立った10時間後の明け方4時、
不在着信とともに大量のメッセージ。
「今バンクーバーのチェックインカウンターに並んでいる」
と。
信じられない。
出発時、現地の台風の影響で飛行機はすでに6時間の遅延のアナウンス。欠航も覚悟し、3人分の空港のホテルもおさえるも、無事に飛び立った。
はずだった。
10時間前にサヨナラをしたはずの両親と姉が、同じ空港で大混雑のチェックインカウンターにボロボロの状態で並んでいる。
***
じつは両親の帰国前日、友人が日本の長野から弾丸日程で遊びに来ていた。
欠航を覚悟しておさえていた空港の5スターホテル。
6時間待たされたが、なんとか無事飛び立つとなって両親を見送った後、
「泊まらずキャンセルにするのも勿体無い、せっかくだから二人水入らずで泊まったら」と彼の提案。
せっかくなので、いいホテルにそのまま二人で宿泊した。
朝7時に起きたわたしは、不在着信とメッセージ、関空のニュースページを見る。
声にならない声が出て、思わず友達を起こす。空港に泊まっていた奇跡。着の身着のままチェックインカウンターまで走った。
すでに家族にあった時は、名古屋への航空券に振替済みだったが、姉は一睡もできず、両親はもう疲れ果てている
どうやら、バンクーバーを出発し5時間フライトを飛んだ後、関西空港の事故と洪水のアナウンス、そして「バンクーバーに引き返します」と。機内でどよめきが起こる。
通常バンクーバーから関空までは10時間半、もう半分もきているのに…
(なんで日本のほかの空港に降りないんだ!!)
と父怒る。ほかの乗客もそう思ったはず。ただ世界中から関空に向かう飛行機が日本の他の国際空港に降りることは不可能だろう。帰れる飛行機は帰れということか…
バンクーバーに着陸後、降ろされる乗客。その後、英語のみのアナウンス。
アナウンスの内容も二転三転。初回アナウンスは「自分で別の飛行機を取ってください(まじか)」、そして2回目以降「成田行きに◯席名古屋行きの便の◯席の空き、振替輸送します」
そして予約の連絡先が伝えられるも、みんな電話を掛けるのでつながらない。
その内容なんとか姉が英語を聞き取り、わからないことは他の日本人の乗客を探して助けを求めたらしい。
その後、列に並んで名古屋行きのエアカナダをとる。
そして頑張って並んでチェックインだけ済ませ、スーツケースは預けず。他の航空会社と便への変更も考えていたからだ。
両親と姉には私が泊まったホテルの部屋に移動してもらう。ホテルがありがたいことに12時チェックアウトで余裕があった。
エアカナダのエコノミーがひどいかったので、JALかANAに取り直しを検討し、ネットで調べ、電話をかけ(もちろん英語・・・)、チケットの料金をメモ。当日の友人とのツアーを遅らせてもらい、関空についた時とまるはずのホテルもキャンセルの連絡ただその大阪のホテルも停電でそれどころじゃなかったと思う。
結局、エアカナダをプレミアムエコノミーにアップグレードが格安で実現することがわかり、実行。
無事その便が2時間前に名古屋についたそうだ。
両親を再び見送り、友人とのツアーの帰宅後、改めて日本のニュースを見る。
5000人が閉じ込められて、椅子が足りず、雑魚寝したり、スーツケースの上で寝ている人々。わたしはむしろ「関空につかなくてよかった」とすら思った。
数日缶詰になれば、休めない最悪の状況で、パーキンソン病の父のくすりも切れる。
本当にこんなことあるんだと。
両親や姉にはすごく辛い思いをさせてしまいました。
ただプレミアムエコノミーに一人たったの400ドルでアップグレードできて、席は快適だったそう。
バックドロップも並ばなくてよかったし、スムーズ。よかった。
また、滞在時間が実質3日程度なのに、この私の家族のフライトの件でサンザン振り回し、嫌な顔ひとつせず手伝ってくれた友人には感謝と申し訳ない思いしかありません。
ごめん、この件はかならず埋め合わせる。
色々と考えさせられる件でした。
関空に閉じ込められている人々のことが全く他人事ではない。
早く全員が救出されることをいのっています。
みなみ